ニッケイ新聞 2008年7月24日付け
静陵学園(元ロンドリーナ)元生徒の集いが、来る九月二十七日、ロンドリーナ市のシャカラ・カナアンで開催される。創立者の杉本六郎氏(現在八十六歳、サンパウロで健在)と杉本鋭一氏(故人)兄弟に表敬する催しだ。
兄弟は、一九三七年渡伯。同学園は一九四九年七月、二人によって創立され、およそ十五年間経営が続いた。戦前戦中、日本語教師をしていたが、当局による日本語使用禁止、日本語学校閉鎖にともない、慣れない農業をせざるを得なく、苦労したという。
学園は、高校や中学校への通学のため、北パラナ各地からロンドリーナに出た日系人子女約二百五十人(現在、健在であれば、ほとんどが六十歳代)の寄宿舎としての役割を担った。日本語学校であり、日本文化普及の拠点でもあった。
剣道、柔道などの武道、陸上競技が盛んで、好選手が生まれた。質実剛健が尊ばれた。修了生の一人、松本和枝さんは二十一日「私の父は柔道を教えていた。私たちが、こうして日本語が話せるのも、杉本兄弟先生、静陵学園のお蔭」と話した。
集いへの参加者はおよそ百三十人と見込まれるが、希望者は次の三人に連絡すればとよい。KAZUE MATSUMOTO(kmatsumoto@uol.com.br) Tel11-3207-4100,HUKAI ROBERTO YOSHIYUKI(roberto hukai@terra.com.br),NAKAMA ROBERTO KENJI(nakamakenji40@gmail.com)celular(43)9151-3266