ニッケイ新聞 2008年7月29日付け
郵便局のストが終わったと思ったら、今度は近日中に料金値上げの報。欧州向け郵便一七・六%を最高に平均七・九%の調整だが、四月に調整されたSedexは今回の調整対象から外される。国内向け普通郵便は二十グラムまでが六五センターボ、商用の手紙は二十グラムまでが一レアルとなる他、電報や書留料金なども調整。値上げ実施の期日は未確定。
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リオ州立大学第三世代向け講座UnATIは、世界保健機構が第三世代向け援助モデルとして認定した国内唯一の講座。生徒の経験も年齢も多様で、八六歳で卒業式でのワルツの練習に熱中する人や、七四歳の元教師のように、伴侶を亡くしてうつ病になっていたが、講座に参加し、新しい友人や生き甲斐を見出した人もいる。人気集中の記憶訓練講座など、全講座で三千人の枠に一万二千人の応募。先着順の講座と抽選の必要な講座があるが、人と触れ合い、生涯学べる場があるというのは喜ぶべき。
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二十六日から午後の飲酒運転取り締まりも始まったサンパウロ市。初日の取り締まりでは、フェイジョアーダと一緒にカイピリーニャを一口飲んだという日系人女性も捕まり免許停止に。一方、二十六日の新聞に、リオ州知事の違反点数が二十点を超え、免許停止の可能性ありの報。政治家の顔で免停を免れるか否か。
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リオといえば、麻薬密売者に引き渡された青年が惨殺された、プロヴィデンシア丘の家屋改築プロジェクト立案者の市長候補が、取材のジャーナリストを脅し、写真を消去させたの報。一般候補者は警護付きでないと密売者の巣食う地区には入れないともいわれるが、同候補の行為に批判の声が出始めている。