ニッケイ新聞 2008年7月29日付け
「ブラジル沖縄県人会ビラ・カロン支部創立五十周年記念誌」の出版記念パーティーが、八月三日午前十時半から同支部会館(Pca Haroldo Daltro,297)で開かれるにあたり、関係者が案内に来社した。
一昨年の式典後約二年かけて編集を進めてきた同記念誌。式典の写真ほか、草創期から縫製、金物、化粧品といった産業を中心に発展してきた支部の歴史を資料や座談会により掘り起こした五百二十六ページの大著だ。
編集にあたっては、新崎マリオ支部長など二世会員の要望により全編にふりがなを付けたほか、支部の歴史などを日伯両語で掲載した。「記念誌の内容は宝のようなもの。皆に読んでもらいたい気持ちでやりました」と新崎支部長。
その関係で一カ月ほど完成が遅れたが、宮城あきら編集委員は「後世に支部の歴史、宝を伝えられるように編集できたと思う」と振り返った。
発行に際してはスダメリス(現レアル)銀行の支援を受けた。式典当時の支部長、高安宏治さんも「やって良かったと実感している」と喜びの表情。宮城調智編集委員長は、「支部の始まりから今まで歩んだ道のりがここに記されている。この本を土台にますます発展してほしい」と語った。
当日は約二百人が出席、アトラクションなども行なわれる。問い合わせはカロン支部(11・2296・1120)。