ニッケイ新聞 2008年7月30日付け
サンパウロ州でバナナはキロ売りとの条例が出て、不評を買っている。汚れや余分なところもついたバナナを売る輩も出るとの声もあるが、パステルのバンカでのイス使用禁止など理解に苦しむ条例もある。先日は、体の不自由な客も強制的に立たせた監督官の記事もあったが、キロ売り条例は脱税防止のためで、従わないフェイランテには罰金の報に、優先課題はないものかと考えてしまう。
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アルゼンチンの航空会社アエロリネアスの飛行機が、オーバーブッキングなどで遅れやキャンセル続出。混乱は金曜日から続いており、ア国で足止めされているブラジル人は三〇〇人とも。最高一七時間の遅れというが、ブラジルからの旅行者は二五%も増えており、混乱の被害を大きくしたようだ。
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二十五日朝、生後七カ月の息子をサンパウロ市北部の保育園に預けた夫婦。ところが午後、父親が迎えに行った時、ベビーベッドで寝ているはずの子どもの息はなく、病院に運ばれたが助からなかった。気管支の異物から、食後の処置をしないまま寝かせたために起きた食物の逆流で窒息した可能性が指摘されている。両親は昨日、保育園の管理不足として警察に訴えたが、喜びの泉を失った両親は深い悲しみの中にいる。
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サンパウロ市長候補の一人、アウキミン氏が三日間入院し、二十九日に退院。急激な腹痛などで知られる憩室炎だったという。タンクレード・ネーヴェスやフィデウ・カストロ、ジウマ・ロウセフなど、著名人に共通するこの病気は、大腸の筋肉の隙間から大腸壁が飛び出したところに食物のカスなどがたまり、炎症を起こすもの。繊維質の多いものを食べて便通を整えるなど、食事に注意することが最善の予防策。