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サンパウロ市乗入れ規制第2段階=トラックのロジージオ開始=1日から小型車両規制拡大

ニッケイ新聞 2008年7月31日付け

 施行から一カ月になるサンパウロ市のトラック乗入れ規制が、今週から第二段階に入った。
 六月三十日開始の乗入れ規制第一段階では、市内中央部の大型車両通行制限区域を一〇〇平方キロに拡大し、月~金曜日の五時~二十一時、土曜日の十時~十四時(休祭日を除く)を全面的に通行禁止に。また、同区域内では六・三メートル以下の小型トラックの日中走行も、月~金曜日の五時~二十一時、土曜日の十時~十六時、愚数日はナンバープレート末尾が偶数車両、奇数日は同奇数車両のみに制限した。
 一方、二十八日開始の第二段階は、両マルジナルとバンデイランチス大通りなどをつなぐミニ環状線内(一般車のロジージオ《ナンバープレートによる乗入れ規制》区域)走行規制。七時~十時と十七時~二十時について、月曜日は一と二、火曜日は三と四のように、トラック全種で、曜日ごとに末尾番号二つの走行が規制される。
 また、明日からは、小型トラックの一〇〇平方キロ区域内の日中走行時間が、日曜を除き十時~十六四時に制限される。
 第一段階での乗入れ規制の効果は、二十六日エスタード紙に、朝の渋滞は四二キロで前年同期の六四キロに比べ三五%改善の報。ただし、夕方の渋滞は前年とほぼ同じで、乗入れ規制による効果は出ていない。
 また、第二段階初日では、二十九日伯字紙が、バンデイランチス大通りで七四%を最高に、マルジナル・ピニェイロスで一六%、同チエテで五%の渋滞改善と報告。
 一方、三十日エスタード紙は、トラックへのロジージオ適用二日目の朝の渋滞は十一時がピークだったと報告。規制区域外で待っていたトラックが一斉に市内に乗り込んだためとみられている。
 一連の乗入れ規制の結果は学校休暇が完全に終わる来週以降の数字を見る必要もあるが、渋滞が他の地域に移動などの他、夜間の荷物搬入で人件費や警備費負担増、消費者価格値上げの懸念もある。二十九日エスタード紙などに、サンパウロ市内の運送費は一五%程度上昇するとの報もある。フェイラの時間変更や、引越しに二日かかるなどの影響も出ている。
 また、サントス港へ運ぶ貨物も、搬入時間変更などを余儀なくされる他、規制時間後に一斉に走行再開のトラックがアンシエッタなどに集中することで生じる問題なども懸念されている。