ニッケイ新聞 2008年8月1日付け
ペトロブラス石油公団(PB)は二十九日、米国のけん制や石油輸出国の投資凍結をよそに投資計画を継続する意向を表明した。PBはテヘラン支社へ技術者十二人を派遣し、中近東全域へ進出の拠点とする考えだ。
PBはイラン政府との契約を遂行するだけでなく、プロジェクトを大幅に拡張する。同国向けに既に三千二百万ドルを投資したPBは、イラン北部の新たな油田試掘と採掘にも挑む計画だ。
EUの石油メジャーは次々にイランの開発計画から撤退し、PBへも忠告した。イラン政府の核施設へイスラエル空軍が爆撃を予告したことで、イランへの資本投入は危険だという。