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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月1日付け

 七月三日にリオ州マリカ沖百キロの地点で発見された人体の一部は、DNA鑑定で、四月に風船旅行に挑戦したパラナ州の神父のものと確定された。風船での滞空二十時間の新記録に挑戦しようとしていた同神父だが、リオ州沖では、二月にもペトロブラスのパイロットが事故死しており、誰の遺体かの確認が求められていた。三十一日の葬儀には四千人参列と。
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 米国マサチューセッツ州で警官に射殺された青年の父親が、米国行きのビザ申請。一万四千ドルの経費調達が一番の課題だが、地元での葬儀のために遺体を引き取るとともに、事件の時助手席に乗っていたミナス州出身の嫁と二人の孫も連れて帰りたいという。
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 手術や治療のために輸血を必要という人も多いが、定期的な献血者が黄熱病の予防接種を受けて献血できなくなるなど、様々な理由で献血不足が続いている。十八~六十五歳で体重五十キロ以上の健康な人なら献血できるが、予防接種後は一定期間献血できないため、予防接種予定者は接種前に献血を。なお、二十~三十九歳を対象とした麻疹(Rubeola)の予防接種が九日から九月十三日まで行われる。伝染性の強い急性発疹性のウイルス感染症の麻疹だが、特徴は、呼吸器、中枢神経、眼症状など。
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 九月に日本でのコンサートも予定されているというジウベルト・ジウ文化相が三十日夜、辞任を発表。芸術家としては窒息状態だったという同氏。文化省予算がユネスコの要求する国家予算の一%にも満たない現状にも苦言を呈した。同氏が辞任を求めたのは三度目だというが、第一期ルーラ政権からずっと同じ職を担ってきた数少ない大臣がまた一人減った。