ニッケイ新聞 2008年8月1日付け
テレビの話題は、中国・オリンピックに移り、百周年の祝賀ムードは六月をピークに終わったといえる。
しかし、年内の関連行事はまだ多く、式典を予定する地方文協にとってはまさに八合目だ。
そんな中、百周年の小川憲治事務局長が辞職した。無責任といえなくもないが、本人曰く「後は誰でもできる仕事」という。事実そうなら、大した事務処理能力といえるが、会計処理も終わっていないこの時期の決断は少々腑に落ちない。
その人事だけでも、事業そのものを継続的に捉えない協会の体質が見え隠れする。新たに事務局長は据えず、他職員がカバーするという。
東洋街を二宮金次郎よろしく読書しながら歩いていた小川事務局長の姿は奇異に映ったものだが、最後の日は憑き物が落ちたよう。薪の代わりに何を背負わされていたのだろうか。 (剛)