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中国に代わるペルー=ガマラ衣料センター台頭

ニッケイ新聞 2008年8月5日付け

 中国の価格破壊がブラジルの伝統産業を脅かし廃業に追い込んだが、いまその中国に強敵が現われた。二十九日付けヴァロール紙によれば、ペルーのガマラ繊維工業団地がそれである。
 ブラジルで全州の名門チームのユニフォームを入手するのは、困難だ。しかし、ガマラへ行けば何でもある。隣国ブラジルの名門チームだけではなく、世界中の名門チームのものまである。
 ガマラは、ラテン・アメリカの衣料センターである。流行を生み出すのもガマラ。ペルーの首都リーマの東部にあるスラム街だ。ガマラの家並みは、どれも上に増築した無許可の建築物。
 地階は衣料品と繊維関係の店。二階は工場と倉庫。三階は寮と住宅。ガマラには二万六千の繊維縫製業者がひしめき、十万人が働く。毎日平均二十万人が仕入れに訪れ、シーズンは五十万人でゴッタ返す。