ニッケイ新聞 2008年8月7日付け
羽藤ジョージ市議が作った法案は多いが、街路樹に果樹を植える法律はユニーク。サンパウロ市に多い白アリ(クッピン)を減らすには、天敵である鳥を増やすしかない、ということから果樹を植えることにしたとか。元州立校の生物教師だけあって発想が有機的。その他、交差点でいかなる販売を行うことも禁じる法律も成立させた。ところが実際には、子供たちが物売りをさせられたり、物乞いをしたり、強盗を働いたり、と事件が絶えない。市議に理由を問うと「フィスカリザソンが足りない」。法律は立法しただけでは休眠状態。厳格な運用が伴わないと、実効性に欠けるようだ。
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県連の七月度代表者会議の後に、県連四十年誌発行記念慰労会が行われた。出席者は、会議に参加した人たちと記念誌作成に関わった人たちばかり。関係者によると招待状を送ったのは、約五十人だったそうだが、実際に訪れた招待客は、五人ほど、と寂しい状況。盛大に行われる慰労会のはずが、代表者会議の後に行われている定例懇親会のような形になっていた。今回の状況なら、わざわざ招待状を送って慰労会を開かなくても良かったのでは。
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日本文化週間会場の上空に泳いでいた鯉のぼり。閉幕後、七匹が風に飛ばされたか、消えていることが分ったという。チエテ川に流れていたという冗談のような話もあるが、今ごろどこかの街で話題になっているかも知れない。そういえば日本祭では今年、鯉のぼりがなかったようだが…。