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最高裁=灰色政治家を放免=候補取り消しに却下裁決
ニッケイ新聞 2008年8月8日付け
最高裁は六日、選挙地方裁が提出した灰色政治家の候補取り消し申請を却下する裁決を下したと七日付けエスタード紙が報じた。選挙法によれば、起訴中の政治家に有罪の判決が下るまで、政治活動を留めることはできない。
AMB(全国司法官協会)が提示する「灰色リスト」は、最終判決で有罪と認められたものではないという。また一審の判事が、候補取り消し判決を下してはならないとした。候補取り消しを却下した判事は九人、認めた判事は二人であった。
ABMが候補を認めない政治家は、次に該当するものであった。一、検察局から告発された者。二、検察局により告発を受理された者。三、議員権剥奪を避けるため辞任した者。四、行政処分により有罪とされた者。
最高裁判決に対し、AMBから不服の申し立てはなかった。灰色リストはインターネットに引き続き公開されるが、法的効力はない。最高裁見解は、選挙法に抵触しない範囲を提示したものだ。
灰色候補に対する是否判断は、有権者が決めるもの。灰色リストは、AMBの掲示板に過ぎない。ソウザ検事総長は、灰色リストは道路標識のようなもので、マナーは運転手が判断という。
キナリア下院議長は、選挙裁は灰色リストなど作らないで判決を下すべきだと訴えた。AMBは、判断をしないでリストを作った選挙裁を糾弾すべきだという。