ニッケイ新聞 2008年8月8日付け
【熊本通信部発】有志でつくるブラジル友好グループの「日本みどりの会」(清田和之代表、本部・熊本市)は七月三十一日、熊本市のレストラン「さくらさくら」でブラジル映画の夕べを開いた。
四十人以上の参加者は、ブラジルの代表的な映画「黒いオルフェ」(マルセル・カミュ監督)を鑑賞し、カイピリーニャや食事で交流を深めた。
同会はブラジル移民百年の今年、熊本でブラジルとの交流を深めようと劇団「笠戸丸」公演などの活動を展開しており、映画の夕べもその一つ。十月に予定している「ガイジン」(山崎チズカ監督)の上映会に向けて三回にわたってブラジル映画を鑑賞することにしている。
同日は、熊本大学の公開講座で映画文化史を教えている辻昭二郎さんがブラジル映画の歴史や「黒いオルフェ」について解説。リオデジャネイロのカーニバルを舞台に繰り広げられる恋の物語とボサノバをたん能した。映画の後は同会が準備したカイピリンガで乾杯。「黒いオルフェ」の余韻をそれぞれ楽しみながらブラジルへの思いを深めた。
同会では二十八日に「シティ・オブ・ゴッド」(フェルナンド・メイレレス監督)、九月二十五日に「セントラル・ステーション」(ヴァルテル・サレス監督)を鑑賞することにしている。