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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月9日付け

 小さな子どもが絵の具だらけの手を見せたり、粘土をこねたりする様子は微笑ましいが、専門家は、小さなうちから絵画などの創作活動をしている子どもは、観察力や記憶力に優れ、セルフ・イメージも高いという。創作活動は高齢になっても様々な益をもたらすが、自分を表現できる場や方法を持っていることが、自分の存在感を高め、存在の意義を確認させてくれるということか。
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 麻薬密売者のアバジアが米国に送還されるとの話。同じく密売者のベイラ・マルと共同で、刑務所の中から誘拐計画指示など、ただでは転ばない人物だ。一方、ベイラ・マルの姉妹のパーティーに来た男が、十年前に行方不明となった女子学生と一緒に暮らしているとの話も。パーティーで女子学生に一目ぼれした男が、恋人を殺し女子学生を連れ去ったもの。学生は恋人と一緒に殺されたとさえ考えられていた。
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 サンパウロ市東部のジャルジン・ロブルで四日午後から行方不明になっていた四歳児が、七日未明になって、祖父の家の奥にある古鉄置き場の犬小屋の中で死体となって発見された。祖父の隣に住む青年が犯行を自供。犯行を指示したとされる児童趣味の運転手と、犯行を手伝ったとされる別の青年も逮捕された。二万枚のパンフレットを作り、我が子を探していた両親らの「なぜうちの子にこんなことを」の問いが周囲の人の胸をえぐる。
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 玩具メーカーのマテルがまたリコール。今度はなべとポットを模った部品などを組み立てたり、分解したりするおもちゃで、青いなべの中にセットされた小さな部品が出てこないように固定するねじがないものがあるという。マテル側は、交換か返金を約束している。