ニッケイ新聞 2008年8月12日付け
六日ヴァロール紙によると、農産物コモディティの強気が長期間続くという予想で、農産組合の穀物や牛肉の在庫が高騰している。農場にある未収穫穀類の価格高騰を担保に、組合は原料加工設備の融資を申請中。
原料加工では多国籍の食糧メジャーと覇を競っているが、遜色がないという。食糧メジャーが買い付ける頃は、組合は青田買いをしている。
組合は最近、肥料輸入で組合連合の結成を協議している。農産組合で最大手のカンポ・モウロン農組は、農業の最先端と独立採算制を目指している。組合が抱える問題は、先物対策という。
農産組合は法律で定められた組合方式が建前だが、経営は商社方式。組合は、れっきとして企業システムを採っている。組合も時代の変遷とともに、戦略志向が必要だ。