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コラム オーリャ!

ニッケイ新聞 2008年8月13日付け

 夏の甲子園で共に日系ブラジル人選手を擁する青森山田高と本庄一高が対戦した。ブラジル人選手が所属するチームの対戦は、初めての事だろう。
 本庄一の二選手は高校からの留学生だが、青森山田の曲尾マイケ選手は五歳で訪日、日本で成長したブラジル人だ。
 以前、日本人でも難関といわれる宅建に訪日八年、高校三年で合格した少年の記事を読んだことがある。プロ歌手として注目を浴びる女性もいる。幼少時に訪日した子供たちが、日本で育ち、次々と日本社会の中に進出しつつある。
 厚生労働省の調査によれば、二〇〇六年に日本国内で生まれた赤ちゃんの三十人に一人は、両親または一方が外国人だという。国内三位のブラジル人コミュニティから毎年生まれる、数千人という子供たちも、日本の中で育っていく。(ま)