低粘着のヒマ発見＝工業化断念寸前スペインで

ニッケイ新聞　２００８年８月１６日付け

　｢ヒマはバイオ・ジーゼルに理想的ではないし、飼料用にも使えない。粘着度が高くエンジンを傷める。誰でも天国へは行きたいが、死にたくない｣としてバイオ・ジーゼル関連企業は、ヒマを原料とするバイオ燃料生産を断念した。
　政府は北東伯の気候と土壌に合い、少農向け作物としてヒマの奨励を諦めていない。世界のヒマを調べた科学技術省は、スペインのコルドバに粘着度が低いヒマを発見したと十三日付けヴァロール紙が報じた。
　同省技官は現地を訪ね、ＡＮＰ(原油庁)の要求水準を満たすか品質テストを行う。条件が満たされれば、種を取り寄せ国産のヒマと交配させる。北東伯の気候と土壌に合う品種へ改良する。