ニッケイ新聞 2008年8月16日付け
コパカバーナ・ビーチで美女からホッペにチューをされ満面の笑みのおじいちゃん。〝百二歳児〟こと曻地三郎さんが七月に出版した『曻地三郎博士・九十五歳からの青春グラフィックス』のカバー写真だ。
グラフィックとは、簡単に言えば写真や図の多い本。写真集とまでいかないが、百二歳のおじいちゃんの写真を誰が見たいの?――が、それは大きな間違い。
ページをめくると笑顔、笑顔――。百二歳になっても一カ月十一カ国の世界講演旅行ができるほど健康な秘訣が目に飛び込んでくる。曻地さんの笑顔を見るとこちらまでニコリ。さっきまでの疑問は消えてなくなる。
会見でも「疲れたと言ったことはない」と話した曻地さんの健康の秘訣は笑顔でいるの一言につきるのかも。なぜ笑顔でいられるのか、それは今日の講演に足を運んで確かめてみよう。(親)