ニッケイ新聞 2008年8月19日付け
会計監査研究院(Fipecafi)は十六日、サンパウロ市証券市場に上場している企業の三分の一が、不明瞭な粉飾決算を行っていると発表したことを十八日付けフォーリャ紙が報じた。
これはサンパウロ大学(USP)の教授らが株式会社二百二十社の決算書を監査した結果で、八十六社の決算について、粉飾決算だと糾弾した。決算書には、株式会社法が定めている経営管理報告書の添付もない。
同法には、資金の歳入でリスクを調べるため、支払い先と受け取り先の公表を義務づけている。ブラジルの証券委員会(CVM)では監査役の訂正を認めるが、米国のCVMは認めない。このような国際規定を全く無視している。
これらの上場企業は、誰からも相手にされず、決算書は飾り物位に思っている。ブラジルの会計法は、国際ルールを取り入れ、〇八年に、改正された。これらの上場企業は、証券取引所から一掃する必要がある。