ホーム | ブラジル国内ニュース(アーカイブ) | 自家製燃料の製法=家畜の脂肪分でトラクター用

自家製燃料の製法=家畜の脂肪分でトラクター用

ニッケイ新聞 2008年8月20日付け

 ユネスコ主催の第五十一回「明日の科学者コンクール」で、ブラデスコ・ボドケナ財団のマルケス氏は「自家製バイオ・ディーゼルの作り方」で最優秀賞を獲得。
 原料は、豚や鶏その他動物の脂肪分。副原料としてメタノール(アルコール・メチリコ=薬局で購入)と苛性ソーダを用意する。道具は、木綿の布袋と二本の梁材で一方を丈夫な針金で留めた圧搾器をつくる。
 脂肪分(豚と鶏は別々に)を溶けるまで煮る。完全に液状化したら、ろ過して不純物を除く。木綿の布袋に入れて搾る。
 脂肪液は五十五度以下の温度に保ち、一リットル当たり二百ミリリットルのメタノールと三・五グラムの苛性ソーダを混ぜ、一時間ユックリ撹拌。その後十二時間、安置して冷ます。
 脂肪液は上にバイオ・ディーゼル、下にグリセリンが分離する。グリセリンはモーターを傷めるので、混ぜないように、上澄みのバイオ・ディーゼルだけをタンクに収納する。