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東西南北

ニッケイ新聞 2008年8月20日付け

 六月に起きたサンパウロ市ピナコテッカ駅美術館の絵画盗難事件で盗まれた四点中、未発見だったピカソの作品一点がサンパウロ市西部で発見された。十五日午後に盗難画の所在を知らせる匿名の電話が入り、同日中に回収されたが、鑑定作業などを行い、十八日の発表となった。
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 十九日フォーリャ紙に一歳未満の乳児には蜂蜜を与えないようにとの記事。ボツリヌス菌と呼ばれる菌に汚染された所にある植物から採った花粉を運ぶミツバチや蜜が汚染されると、大腸内の正常細菌叢が機能していない乳児では菌が出す毒素による乳児ボツリヌス症が起きるため。授乳中の母親の蜂蜜摂取は問題がなく、一歳を過ぎた子どもも影響はないといわれている。ボツリヌス菌は食中毒原因菌の中でも死亡率が高い菌の一つ。
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 ペルナンブコ州アウチーニョ(レシフェから一九〇キロ)で十七日午後、模型飛行のヘリコプターが、母親に抱かれて見ていた五歳男児の頭部を直撃。男児は五四キロ離れた病院に運ばれたが、到着から二時間後に死亡した。男児を襲ったヘリコプターは、木にぶつかって墜落したが、ぶつかる前にも別の青年の右腕をかすり、軽症を負わせた。操縦者は、操縦ミスで、故意ではなかったと弁明している。
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 オリンピックもいよいよ終盤。準決勝終了のサッカーは、女子が金、男子が銅を目指し、二十一、二十二日の試合に臨む。ビーチバレーは、男子が金と銅、女子が銅メダルをかけた試合が二十~二十二日。バレー女子の準決勝と同男子の準々決勝はともに二十日で対中国。女子棒高跳びではバーがなくなり試技に失敗したブラジル選手のバーが倉庫でみつかり、管理責任者らが謝罪した。