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リースにもIOF=歯止めが利かない過熱消費

ニッケイ新聞 2008年8月21日付け

 政府はクレジット拡大による過熱消費を懸念し、リースに対し金融税(IOF)三・三八%を課税する意向と十七日付けヴァロール紙が報じた。これまでリースは、貸借取引と見て金融取引とは考慮しなかった。
 財務省は、自動車のリースで様子を見て最終決定を下す。自動車販売のクレジットは殆ど、金融取引と見なされなかったリースに流れ込んでいる。リースの貸与期間は現在、自動車に二十四カ月。五年以上使用可能な資本材は三十六カ月となっている。
 政府は一月、クレジットに対するIOFを一・五%から三・三八%へ増税、五月発効とした。他に中銀は、基本金利を一一・二五%から一三%に引き上げている。政府は一連の過熱市場の抑制策を打ったが、消費の抑制は難しいと関係者が見ている。