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新養子縁組法を可決=迅速化で二年以内に成立

ニッケイ新聞 2008年8月22日付け

 下院は二十日、養子縁組を敏速化する里子制度改定案を可決と二十一日付けエスタード紙が報じた。改定案は法制委員会で起草され、希望の養子探しを容易にするため全国レベルの登録制度をつくり、二年以内に縁組成立を可能にする。
 青少年らが、施設に待機する期間も縮小する。同案は上院で既に可決済みであるが、条文中にある同性愛者の養子希望は削除された。これは宗教関係者を代表する下議の要請であった。
 現実には、同性愛者の養子縁組は、法律により合法化されている。しかし、養子となった児童にとって、新しい両親が同性愛者であることは問題だというのだ。養子となった子供には、同情するしかなさそうだ。
 これまでの養子縁組が三年から五年かかったのから見れば二年は早い。扶養能力のない両親の父権や母権の喪失は、百二十日以内で成立する。異議申し立ては、六十日以内という。養子先は、ブラジル人家庭が優先と明記してある。
 里親の要求があれば、血筋や出自、家系、養子縁組に至った経緯を明らかにする。特に先住民の子供は先住民文化があり、一般社会への同化が難しい。そのため、先住民文化を理解する家族を斡旋機関が探し出す。
 外国人との養子縁組は、数々の条件が付く。同案は一部修正したので、再度上院へ回る。しかし、ネックは解決されていない。養子希望が、白人の五歳以下に集中していること。施設で長期間暮らした子供は、異なる環境に馴染み難い。里親となった父親が死亡し、母親に扶養能力がないと、折角慣れた家族を離れて施設へ帰らねばならないのも問題だ。

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