「笑顔でいれば笑顔が集まる」=サンパウロ市=〃102歳児〃昇地さん講演=3百人が和気あいあいと
ニッケイ新聞 2008年8月22日付け
昨年に続き二度目の来伯を果たした曻地三郎さん(しいのみ学園園長、福岡市在住)が、自身の百二歳の誕生日を迎えた十六日午後、宮城県人会会館で百周年記念講演「心の教育」を行なった。会場に集まった約三百人が一緒になって「棒体操」を行なうなど、笑顔であふれる一時間半となった。
「ボア タルデ!」と習いたてのポ語を披露し登場した曻地さんは「同じ所に二度来るアホはいない。アホなくらいにブラジルが気に入った」と再来伯の喜びと感謝を表し、「長生きの秘訣の一つはユーモア」という言葉通り冒頭から笑いを誘った。
「まずは笑顔が重要。笑顔でいると若い女の子が『かわいい』と寄ってきます」などとユーモアを交えつつ、世界一周講演旅行や教育に携わる経緯などを、自身の格言を交え写真を使って紹介。
ボストンの百歳研究所から「世界一健康優良児」と認められているほど健康な秘訣も披露。虚弱体質だった幼少時から九十九年守り続けている「咀嚼三十回」という母の教えや、外国語で日記を書いていることなどを話すと、会場から拍手や感嘆の声が沸き起こった。
講演後、援協の森口イナシオ会長らよりお礼の言葉と記念品や花束が贈られた。全員で誕生日を祝ってパラベンスを歌うと、曻地さんは「オブリガード」と感謝を表わし「これからも頑張ります」と今後の活躍を誓った。
会場に足を運んだ徳里政憲さん(70、二世)は、「良いこと言ってたね。冷水摩擦、明日から実践するよ」と話し、娘に誘われて足を運んだ高橋のぶしさん(83、群馬出身)は、「話を聞かせてもらえただけでもありがたい」と満足そうに会場を後にした。
老醜ではなく〝老麗〟に=曻地さん102歳の誕生会
講演後、午後七時から曻地さんの百二歳の誕生日会がニッケイパラセホテルで開かれ、主催した援協ほか、百周年協会の松尾治執行委員長、各日系団体の会長や、創価学会の関係者など六十三人が祝福に駆けつけた。
森口援協会長はお祝いの言葉とともに「先生のように、笑顔で人につくして生きていきたい」とあいさつ。その他の来賓もお祝いの言葉と再来伯への感謝を表した。
曻地さんは「こんなにたくさん集まっていただきありがとうございます」と感謝し、幾多の苦難があったにも関わらず元気な秘訣を「忙しい、疲れたと言わない。老醜ではなく老麗に努める。老感、病感は持たないこと」と常に笑顔を絶やさず気持ちで負けない事が大切であることを強調。
その後、ブラジルヤンマー(株)元社長の後藤隆さんが乾杯の音頭を取り、祝杯をあげた。普段は禁酒の曻地さんも祝い酒に口を付け、出席者と賑やかに過ごした。
最後には出席者からプレゼントが贈られた他、昨年の福岡県費留学生で、曻地さんのポ語の先生でもある吉元アンドレさんの叔母の手作りボーロが登場。ボーロには102の数字を象ったロウソクが立てられ、参加者全員でパラベンスを歌い会場は大いに盛り上がり笑顔が溢れた。
ボーロの前では曻地さんと記念撮影する人たちの姿が絶えず、曻地さんは疲れた様子も見せずに笑顔で記念撮影に応えていた。
去年に続き、この日の講演会にも訪れた中村スミさん(79、鹿児島)は「去年よりも元気で、素晴らしい講演だった。先生を見習って自分も笑顔で長生きしなきゃね」と、笑顔をみせた。
曻地さんは十七日に離伯し、世界一周のためにリスボンへ向った。