ニッケイ新聞 2008年8月22日付け
移民百周年式典から早や二カ月。世間の話題もオリンピックなどに移り、過去のものになりつつあるなか、一人燃えている男がいる。
リベルダーデに所有する土地をちらつかせ、コロニアを翻弄し続ける東京在住の天野鉄人氏である。六月以降、二度目の来伯、現在も地道な〃活動〃を行なっているようだ。
幸か不幸か、とある所で出くわしてしまい、名物の独演会のDVDを頂戴したのだが、最近も日伯議員連盟の麻生太郎氏に対し、「百周年に対する日本政府の間違った姿勢」を非難した文書を送りつけ、氏が情熱を注ぐ日本センターの建設を要求したようだ。
「コロニア側の協力がないから政府に働きかけられない」と漏らすのを聞きながら、「〇八年六月十八日に定礎式が出来なければ、切腹する」と明言していたことをふと思い出した。 (剛)