ニッケイ新聞 2008年8月23日付け
国家バイオ委員会(CTNBio)は二十一日、遺伝子組み替え(GM)綿で二種目となるリバティリンクの生産販売を公認した。これでGM農産物は、大豆の一種とトウモロコシ三種、綿二種の計六種の生産販売が正式に公認された。
更にGM十種が、公認を待っている。リバティリンクは除草剤グルフォシナット・デ・アモニアに強く、同剤を散布すると雑草は枯れ、リバティリンクだけが生き残る。
表決は賛成十八票、反対三票、棄権二票。次の表決は、九月の予定。トウモロコシのシンジェンタなど二種で、モンサント産。どちらも除草剤に強いとされる。
これまでに公認されたGM種は、どれも裁判所か国家バイオ審議会への異議申し立てが出され、市販が遅れている。GMに対する反応は国外に較べて、ブラジルは異常なまでに慎重である。