ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
空港行き特急建設=ルース・クンビッカを20分
ニッケイ新聞 2008年8月27日付け
サンパウロ州都電公社(CPTM)は「クンビッカ空港特急」に関する州政府の合弁事業案をサイトで公表と二十一日付けヴァロール紙が報じた。
同案に民間企業の出資率や事業計画具体案が、明記されている。同特急は、サンパウロ市内の都電ルース駅(地下鉄への乗り換えも可能)とクンビッカ空港を二十分で結ぶ。事業参加の公募は、九月初旬の予定。
懸念は、十七億レアルの投資に対し乗車料を二十八レアル徴収し、需要がどこまで伸びるかにある。民間企業は、投資に見合う集客力があるか疑問視している。この疑問に応えるため、営業権の形式を各種提案できる。権利期間を三十五年、官民方式の経営など。
州政府には航空行政で培った集客ノウハウがある。現在はコンゴーニャス空港に集中している旅客を、地下鉄と特急でクンビッカ空港へ誘導する考えだ。