ニッケイ新聞 2008年8月27日付け
年末の東洋街のイベントには必ずといっていいほど顔をだすほどの親日派上議ロメウ・トゥーマ氏の息子、ロブソン元連邦下議がサンパウロ市議選に出馬するにあたり、あいさつに来社した。
上議は「父が25デ・マルソ街にネクタイ店を開いていたとき、いつも父は言っていた。最高の常連さんはジャポネースだと。誠実さは、日系コロニアのシンボルだ」と最初にのべた。
さらに「日系社会とのつながりは三十年来のもの。日本にも何回も視察に行った。日本の交通システムはサンパウロ市の渋滞を解決するには不可欠だと思う。日本はこの面でもっと貢献できる」と語った。
続いて、ロブソン氏は「シダーデ・リンバ政策で広告は取ったが土台がそのままになっており、むしろ汚くなった。ただ看板を取ればいいというやり方はまずい」と現体制のやり方を批判。
環境問題に関する著書もあるだけに、「日本ではすでに乗り越えた問題で、サンパウロでは未解決のものがかなりある。特に公害対策などは多くの学ぶ点がある」と強調した。
最後にロメウ氏は「市民生活を改善するために協力を」と呼びかけた。