ニッケイ新聞 2008年8月27日付け
約二万五千人が訪れ、大盛況を収めた「第六回カロンおきなわ祭り」。来場者に一キロの保存の利く食料品を持参するよう呼びかけていたが、関係者によれば今回約四トン集まったという。今回の食料品は、希望の家など五つの慈善団体に寄付される。一つのイベントで食品四トン。地域に密着しながら年々規模を拡大してきた同イベントならでは、か。
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「おきなわ祭り」の会場の一角では、沖縄タイムス社主催の「あんやたん写真展」が開かれていた。「あんやたん」とは〃そうだったなあ〃というような意味の沖縄方言だという。終戦直後の沖縄、戦後初の同県からのブラジル移民壮行会の様子といった貴重な写真から、現在のエイサー太鼓演奏など、同社が所蔵する六十年前からの写真、沖縄の伝統品の写真などが展示されており、一枚一枚丁寧に見入る来場者の姿もあった。
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先日、スズキ自動車がブラジルで販売店を再開するとの報道があったが、今度はカメラのヤシカも活動を再開するという。一年半前に活動中止したときには国内の一五%のシェアを持っていた。九月から発売を再開し、来年末には「最低でも一五%に戻す」というから、かなり鼻息は荒い。サブプライム問題で先進国での伸びが見込めない分、BRICSで補う戦略のよう。まだしばらくは再上陸ブーム?