ニッケイ新聞 2008年8月27日付け
沖縄県人移民百周年祭典が終了した。
取材した側からすれば「沖縄尽くし」の週末。二十二日の歓迎会から二十四日の式典まで、どの会場でもその人数に驚き、日系人口の一割を占める県系社会が記念の年にかける思いを感じた。
祝賀パレードが今回初めてカロンに移ったこと、ジアデマの式典に四千人もの人が集まったことは、それぞれ、支部の発展と、県人会とセンターの合併を象徴する出来事のようにも思える。
一連の行事を取材しながら思った事の一つは、身の丈に合った、ということだろうか。必要以上に派手な演出をするでなく、自分たちが持っている材料の中でできる限りのことをしようとしているという印象を受けた。
その一方、各行事のそれぞれに準備不足の点、目が行き届かなかったと思われる点が見受けられたのも確かだ。その反省もまた、次世代への遺産だと思う。 (ま)