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軍警90%は内職兼業=出勤時は疲れ果て上の空

ニッケイ新聞 2008年8月28日付け

 サンパウロ州警察署長協会のロッケ会長は、軍警の九〇%が内職と掛け持ちしているので治安当局の機構改革が必要だと述べたことを十八日付けエスタード紙が報じた。
 軍警は給料だけでは、生活が苦しいので不足分を内職で補っている。だから、内職と本職が入れ替わっている。警察が事件解明に取り組めるのは、届け出た事件の五%に過ぎないと現状を説明した。
 法規では、各署には当番制で刑事と捜査員二人、書記の四人が待機となっている。夜事件が起きると、刑事は署を出ることができない。強盗被害者は調書(B0)作成を拒否し、盗品の奪還だけを訴えるが、それはできない。
 一方、治安当局は犯罪の発生率低下や盗難絵画の奪還を挙げて、会長の声明に反論している。

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