ニッケイ新聞 2008年8月28日付け
美空ひばり、江利チエミとともに〃三人娘〃として人気を呼んだ歌手・女優の雪村いずみさんや著名な大衆演劇役者として知られる沢竜二さん、宝塚歌劇団のOGらを迎えて、今年十一月八日、文協大講堂で、「雪村いずみVS沢竜二・汗と感動のグランドステージ」が行われる。ニッケイ新聞社主催。文化庁国際芸術交流支援事業。移民百周年記念イベント。
二時間半にわたるショーの第一部では、「大衆演劇 大スペクタクル早替り お里沢市―壷坂霊瞼記より」と題して、沢さんやその劇団メンバーほか、コロニア芸能界の重鎮である丹下セツ子さんが登場。迫力ある殺陣(たて)と衣装の早替りが繰り広げられる。
第二部コンサート「良き昭和 ひばり・チエミと共に」では、雪村さんが往年の名曲の数々を披露。デビュー曲「思い出のワルツ」やヒット曲「ブルーカナリー」ほか、美空ひばりの「悲しき酒」、江利チエミの「テネシー・ワルツ」などが予定されている。
第三部ショー「日本の情景 春夏秋冬」では、沢さん、雪村さん、丹下さんほか、宝塚歌劇団OGの麻乃佳世さん、五条まいさん、二葉かれんさん、かずゆうとさんらが舞台に勢ぞろい。民謡メドレーや同歌劇団の懐かしい歌の数々の合間に、助六太鼓の名調子のリズムが加わるという豪華版だ。
同ステージの総合コーディネーターで、このほど文協大講堂を下見した舞台企画・制作会社の山川泉・創樹社代表取締役は「文協の講堂は誰でも入りやすく、いい意味で日系社会の溜まり場のよう。今から豪華な汗と感動のステージを楽しみにしていてください」と多数の来場を呼びかけた。
なお同ステージは、十一月十日、モジ市の教育者育成センターでもおこなわれる。
入場チケットに関しては後日発表の予定。