麻薬常用が昂じた犯罪?=19歳で連続強姦・殺人犯=被害者は50人と言うけれど
ニッケイ新聞 2008年8月29日付け
二十八日伯字紙によると、サンパウロ州グアルーリョス市で起きた連続強姦・殺人事件で二十七日未明に逮捕された一九歳のレアンドロ容疑者は、五〇人の女性を手にかけたと自供しているという。
二十六日に女性の遺体が発見されて逮捕に至った容疑者については、被害者女性と一緒にいたとの目撃証言があり、自宅逮捕が出来なかった警察は市内に写真配布。二十七日未明、警官詰め所前を通った容疑者を警官が尋問、逮捕に至った。
クラッキ吸引後の容疑者は、二十六日の殺人と十七、二十一両日に起きた強姦事件容疑を認めた後、「トメウゾンにも遺体」と供述。容疑者同行で現場に赴いた警察は、二人目の女性の遺体を確認。強姦被害者たちも、容疑者が犯人と認めた。
エスタード紙は、容疑者は、今回の事件以前にも、別の殺人事件の被害者女性と歩いていたとして、ファヴェーラ住民から追い出されそうになったことがあり、殺害は三人と報じているが、三人目の被害者に関する情報記載はない。
一方、サンパウロ州とミナス、リオの三州に五〇人の被害者との自供は、麻薬吸引後の供述でもあり、信憑性が薄いとみられているが、四件以外の被害者がいる可能性は十分で、警察では女性の殺人事件全件の洗い直しを指示。連続殺人事件には犯人毎の特徴があるというが、今回の容疑者についても、特徴分析後、殺人被害者の情報検索がかけられる。
ミナス州で父親と同居中にも麻薬使用での逮捕歴がある容疑者は、グアルーリョスで母親と同居中。被害者たちは、クラッキ仲間だという。
クラッキは、コカインより粗悪で廉価。二十七日フォーリャ紙は、吸引後わずか一〇秒で成分が脳に至る一方、効果が切れるのも早く、回数を重ねるため中毒になり易いし、体も壊し易いと報道。クラッキ使用は中流階級にも急速に拡大中で、大麻に混ぜた品物も出回っているという。
二十五日エスタード紙によれば、サンパウロ州では、麻薬犯罪摘発用の電話181には、七月までに前年比二一・四%増の二万六六九四件の通報。通報数トップ三はサンパウロ市、ソロカバ、グアルーリョス(各三六%、四%、三%)。人口比順はソロカバ、サンパウロ市、グアルーリョス。
麻薬がもたらしたといえる今回の事件だが、容疑者逮捕後も、麻薬問題や同様の事件再発防止などの課題が残っている。