ニッケイ新聞 2008年8月29日付け
援協、救済会、老ク連、日伯高齢者研究グループの共催で、今年も「老人週間」が九月五日午前十時からおこなわれる。第三十九回。テーマは「ブラジル日本移民百年の力」。今年の会場は文協ビル近接地の客家会館(Rua.Sao Joaquim.460-Liberdade-SP)。
サロンでは、午前八時から正午まで、六十歳以上の人を対象に無料検診を実施。同時にシニアダンス講習会、バザー(午後三時まで)、高齢者向けの用品販売、高齢者の作品展示がある。
メインのプログラムは午前十時から。健康体操に続いて「高齢者の栄養」と題して憩いの園勤務の村谷エレーナ栄養士が講演する。その後JICAのボランティアが寸劇「~恋あり涙あり色気あり?~現代版・水戸黄門~」を披露する。
一時間ほど休憩をはさみ、〇時四十分から記念式典。各来賓のあいさつほか、最高齢者の記念表彰がある。午後一時過ぎからショー。生演奏の歌謡ショー、ヨサコイ・ソーラン、沖縄民謡(具志恵さん)、太極拳(貞弘昌理さん)、移民百周年記念曲「海を渡って百周年」にあわせた体操、江刺恋唄、京都在住のプロ歌手・SORAKOさんのショーに続いて、再度「海を渡って百周年」で締めくくる。
午後三時からは四時半まで、同会場で、ベストセラー「生き方上手」で有名な日野原重明さん(97、聖路加病院理事長、日本ユニセフ大使)の特別講演がある。移民百周年協会主催の百周年記念事業。ポ語への通訳つき。
休憩をはさみ、午後六時からは、高齢者のいる家庭や福祉医療専門家を対象に、老人科医で有名な千馬寿夫医師による「緩和ケア」についての講演がある。緩和ケアは、回復の見込みのない患者を対象に、「生活の質」を高めようと始められたもので、ブラジルは先進国に遅れている。
千馬医師の講演には、当日参加も可能だが、事前に申し込みしてほしいと関係者は話している。援協福祉部(電話11・3385・6606/E-mail=social@enkyo.org.br)、憩いの園(同・3209・0215、sede@ikoinosono.org.br)、日伯高齢者研究グループ(erikashitara@terra.com.br)まで。
案内のため、森口イナシオ援協会長、坂和三郎援協副会長、五十嵐司老ク連副会長、移民百周年協会の清水リジアさん、木多かおる救済会理事、川守田一省援協広報渉外室長、日伯高齢者研究グループの設楽恵利嘉さんが来社。百周年の記念すべき節目の伝統行事への参加を呼びかけた。