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メトロで不正入札=カ・ケ両社が上乗せ事前落札

ニッケイ新聞 2008年8月30日付け

 サンパウロ州メトロ公団2号線延長工事の入札で便宜を図った談合疑惑があがっていると、二十九日付けフォーリャ紙が報じた。
 サンパウロ州メトロ公団は、落札社の名前と落札に至った経緯を隠していたが、同工事の落札者名が、入札封筒が開封される八時間前に用意された書類に記載されていた事が判明し、談合が指摘されたもの。問題となった書類には、カマルゴ・コレイアとケイロス・ガルボン企業連合が、二億百九十七万レアルで落札し、工事を担当することに決まったと記載されていた。
 工事はアウト・ド・イピランガからビラ・プルデンテで、セーラ知事(PSDB=民主社会党)の公約となっている。事前の交渉によって入札から外されたと知った企業は、裁判所へ訴え、入札無効を申し入れるという。
 サンパウロ州メトロ公団の言い値は二億レアル。公団側は、一億九千六百万レアルで発注する予定であったが、落札額は公団の発注予定額より一二%高だった。