ニッケイ新聞 2008年8月30日付け
サンパウロ州調査研究支援機関で二十八日、国とサンパウロ州との共同計画である気候変動調査プログラム発表。気候変動問題のモデル国を目指すというブラジルだが、八月中に十二年までに三〇%の温暖化ガス削減計画を議会提出したサンパウロ市に続き、サンパウロ州環境局も最低二〇%削減を目指す計画書を近日中に議会送付と約束。環境相も国の計画書は九月二十二日発表を約束した。
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カリブ海を進むサイクロン(熱帯性低気圧)はグスターヴォと命名されたが、二十六日から二十八日にかけ、ドミニカで八人、ハイチで五一人、ジャマイカで一人の死者が確認された。暴風雨域脱出後の二十八日も強い雨が残っていたというハイチなど、被害拡大も懸念されている。
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二十八日昼、サンパウロ市ペルディーゼスの銀行で現金を引き出した直後の男性が、路上で少なくとも二人の男性に囲まれた。男性は胸に三発を浴びせられ、銀行内に逃げ込んで助けを求めたが死亡。犯人らは現金入りのカバンはそのままにして逃げたという。一方、サンパウロ州ブラガンサ・パウリスタでは二十七日夜、市役所脇の会社に入り込み現金を盗もうとした青年が、窓枠に挟まって身動きが取れなくなり、警察に捕まるという珍事件も。
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二十三日本紙のリオのミリシアの記事で、逮捕中の市議の娘が市議選候補と報じたが、リオ警察は二十九日、地域住民に同候補への投票を強要したとして、同候補とミリシア関係者一〇人を選挙法違反で逮捕した。
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夏時間の日程が発表された。今回は十月十九日に始まり、二月十四日で終了。南部、南東部、中西部では、十月十九日の〇時に時計の針を一時間進ませることになる。