ニッケイ新聞 2008年8月30日付け
「日本ブラジル交流年・日本文化展」が九月八日から二十二日まで、ブラジリアの連邦貯蓄銀行本社美術館で開かれる。同実行委員会やブラジル連邦区政府が主催。在ブラジル日本大使館、ニッケイ新聞社などが後援する。
竹を描き続けて二十五年の洋画家、八十山和代さん(49、京都在住)の油絵二十一点と水墨画十二点を中心に、染織作家五代目の田畑喜八さんの着物一点、千家十職十三代目の黒田正玄さんの竹工芸二点、八十山さんの母、雅子さん(故人)の油絵四点が展示される。その他にも、地元学校の子供らに水墨画のワークショップも予定している。入場無料。
移民百周年の今年、新たな旅立ちのために原点である日本の伝統文化を見せたいと、同実行委員長でもある八十山さんが企画。二十六日に来社した八十山さんは、「世界にない日本文化の真髄を通じ日伯交流に貢献したい」と話した。
八十山さんは親の仕事の関係でサンパウロ州バストスで出生、三年半を同地で過ごしており、ブラジルとは縁が深い。移民九十周年の際もブラジルで企画展を開催。現在は中国など海外でも展覧会を開き活躍している。
日本文化展に合わせ、図録を出版する。同企画展の作品が全カラーで掲載されている。