ブラジル国内ニュース(アーカイブ)
コモディティと物価=インフレと経済発展を読む
ニッケイ新聞 2008年9月2日付け
コモディティと物価は、仲の良いカップルのようにいつも連れ添っている。ここから推測されるのは、両者が交代で舞台に出てくること。同時にインフレとブラジル経済の行方も見えてくる、との経済学者ミング氏の見解を二十七日付けエスタード紙が報じた。
七月上旬まで続いたコモディティ高騰は、投機家の仕業ではなく、アジア諸国の需要が原因であったと分かった。だから今後は、二つのことを考慮する必要がある。
第一は、グローバル生産の見地。七月初旬に暴落し始めたコモディティは、数週間下がり続け、グローバル・リセッションを反映した。この反映で米国と日本、EUの景気後退が明白となった。
先進国の景況は、エネルギーと食糧など原料需要にかかる傾向がある。BNDES(社会開発銀行)総裁は、グローバルGDP(国際総生産)の四四%が、世界経済成長率の七〇%に連結すると強調した。
先進国の景況に反し、途上国は順調に経済成長を続けている。一部の産業に陰りが見えるが、途上国産業は全般に健在。物価の動きから見ると九・十月、コモディティの需要は盛り返す。軌軸通貨ドルの動きからみて、コモディティの高値留まりはまだだ。
第二は、ドル通貨のレアルに対する見地。ドル高ならコモディティ相場の後退が予想される。同量の原料購入が少ないドルで済むからだ。ドルの動向は、FRB(連邦準備制度理事会)の通貨政策がものをいう。
現行の年利二%またはインフレ率を差し引いたマイナス金利を続けるならば、為替市場でのドル通貨の挽回は難しいと見る。結論としてコモディティ価格が、値下がりする材料はないようだ。