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初めての京都フェアーはじまる=サンパウロ市=百周年記念して盛大に=7日まで多彩なプログラム

ニッケイ新聞 2008年9月6日付け

 京都ブラジル文化協会(森田嘉一会長)の「京都文化・産業フェアー」が、サンパウロ市のコジッパ文化シアター(Av do Cafe 227 Piso 1, Vila Guarani)で五日に開幕した。同展は、ブラジル日本移民百周年、同協会創立二十周年などを記念して開催される。初日の五日夕方には、産業パネル展示会場のテープカット、開会式が行われた。同フェアーは六、七日も開催される。また、京都府知事としては初めて山田啓二知事が来伯したほか、北岡千はる同府議会副議長など、京都から約百二十人が訪れている。
 同フェアーは、京都の伝統文化と先端産業を少しでも知ってもらうことを目的に企画され、京都の産業や観光をパネルやDVDで紹介するもの。
 最終日の七日午前十時からは、同所でブラジル京都会創立五十五周年記念式典も開催される。
 四日午後、同展の案内のために、ワタベウエディング株式会社の植村一彦秘書、京都日伯移民百周年実行委員会の能登英夫実行委員長、京都ブラジル文化協会から廣瀬忠昭専務理事、伊藤秋仁常任理事が本紙を訪れた。
 植村秘書によると、ワタベウエディングは、七日午後から日本の結婚式を披露する。中国はじめアジアに展開している同会社では和式・洋式様々な結婚式を披露している。今回は、同協会から日本の文化を伝えてほしいとの要望を受け、日本式の羽織袴の結婚式を披露する。
 ブラジルで、結婚式を挙げていない三組を招待して結婚式を行い、森田会長、山田知事の二人が立会人を務める。
 また、結婚式後は、着物三着、浴衣三着の抽選プレゼントも行われる。五日から抽選会までの来場者が欲しい品物の名前を書いて投票し、その中から選ばれる。
 その他、七日午後四時からは、文化庁の支援を受けて来伯している宮下靖子バレエ団(宮下喜久子団長)が公演会を開催する。同団は海外公演が初めてで、アマゾン河の一日を描いたピアノ曲、コメディーバレエ、フィナーレなど約一時間の舞台を披露する。
 同団で、最初にピアノで演奏する作曲家の宮下和夫さん(60)は、九八年から約一年間マナウスに滞在していた経験を持つ。「今回演奏する曲は、マナウスに滞在している時に作った曲。くしくも移民百周年を想像した曲になっている。ぜひ、一世のお年寄りの人たちに聞いてもらいたい」と希望を口にした。
     ◎
 土曜日と日曜日のプログラムは次の通り。
【六日】午後二時=会場オープン、二時半=京都紹介DVD上映、三時=琴と尺八演奏、四時=京小町踊り子隊、四時三十五分=ピアノと歌のコラボレーション、四時四十五分=京小町踊り子隊、五時五分=歌謡ショー、五時四十分=終演。
【七日】午前十時=ブラジル京都会五十五周年式典、産業パネル展示会場オープン、午後二時半=文化シアターオープン、三時=日本の結婚式、京小町踊り子隊(祝舞)、四時=祝歌、四時二十分=バレエ公演、五時半=着物・浴衣などの抽選会、六時=終演。