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栽培の地域化検討=さとうきびが70%を占める

ニッケイ新聞 2008年9月9日付け

 サンパウロ州政府は六日、サトウキビ畑が牧場を除く可耕地の七〇%を占めるに至ったことで、新たなエタノール精製所の設置に規制を設ける意向を表明と七日付けエスタード紙が報じた。
 現在、サトウキビを植える三十一件の投資計画がある。二〇一〇年には六百万ヘクタールが、サトウキビ畑になる。サンパウロ州ではパルド盆地とチエテ盆地を中心とする地域が、サトウキビ栽培に適している。
 単一農方式は、社会経済や環境などで問題を起こすという。サンパウロ州には一千九百万ヘクタールの可耕地があり、九百万は牧場に使っている。しかし、消費用の食糧も栽培する必要がある。
 州政府は、農業の地域分類を行う考えだ。地域分類は、連邦政府も検討している。しかし、農務省はサンパウロ州全域をサトウキビ栽培適地とし、環境への配慮はないらしい。