ニッケイ新聞 2008年9月9日付け
サンパウロ市なら交通問題や学校の定員増と質の向上、リオ市なら治安など、自治体毎の問題をどのように考え、解決していくかを訴えている市長や市議候補たち。口先だけの約束に終わらせるか、実行まで持っていかせるかも有権者次第だが、リオ市では、また、ミリシアと関係のある政治家ら逮捕の報もあった。政治と金の癒着など、課題も山積みの選挙だが、一時投票までは泣いても笑っても後一月となった。
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サンパウロ州リベロン・ピーレスで五日夜、二人の子どもの養育義務放棄、虐待などを繰返していた父親と継母が、一二歳と一三歳の兄弟にビニール袋をかぶせて窒息死させ、遺体を焼いた上、切断。ごみ袋に詰めて家の前に出していたものをごみの回収人が見つけ通報した。継母は夫が怖くて手伝ったというが、夫は継母の責任だと供述。兄弟は事件の二日前にも家から追い出され、警察で保護された後だった。
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七日のベルギーでのF1グランプリで、ブラジルのフェリッペ・マッサが到着順では二位だったにもかかわらず、一位のハミルトンの追い越しが違法だったとの判断で、一位に繰り上げ優勝。これで年間総合でもハミルトンとの差は二ポイントに。また、同じく七日のサッカーのワールド・カップ予選で、ブラジルはチリと対戦し3対0の勝利。危ないとされていた監督のドゥンガの首がつながり、チーム成績もパラグアイに次ぐ二位に上昇。
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七日から北京で開催されているパラリンピックで、ブラジル選手は、男子水泳の一〇〇メートル自由形、同バタフライ、五〇メートル背泳で金メダル。また柔道女子四八キロ以下級でカルラ選手が銀、同五七キロ以下級でダニエラ選手が銅獲得。