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サンパウロ市証券市場=ブラジル取り残される=米緊急対策で欧米は回復

ニッケイ新聞 2008年9月10日付け

 米政府が二千億ドルに上る公的資金を二大投資銀行のファニー・メイとフレジック・メックに投じると発表し、事実上の国営化を遂行したが、ボベスパにはその効果が及ばなかったと九日付けフォーリャ紙が報じた。
 欧米の証券市場が一斉に上向く中、サンパウロ市証券取引所の株価指数は、八日に二・三五%、九日に三・八六%下げ、四八・七五七ポイントとした。外国人投資家のブラジルを見る眼が変わったようだ。原因はコモディティの下落が引き金らしい。
 ボベスパの五〇%が、コモディティ関連だ。米政府の緊急対策は米不動産業界に一服の気付薬を盛ったが、国際経済には効果が殆どなかった。国際経済はまだ何かが起きそうだ。米国の減速経済は長引き、多くの国々、特にブラジルが道連れにされるとの観測もある。
 ロウセフ官房長官は、自由主義経済を標榜しながら実行しない米国など先進諸国を批判した。「ネオリベラリズムは、途上国のものであって、米国のためではない。米国は自ら提唱した理念によって、自分の首を絞めたのだ」という。
 米財務省が七日に打ち出した暫定令は、米経済を救済するための民間企業の国営化政策で、米国の精神を屈辱的手段で葬ったと、ペレイラ元財務相が感想を述べた。
 ゴーメス下議は、二不動産会社の国営化を、世界へさらした米国の恥部だと評した。デルフィン元財務相は、恥を忍んでの苦肉の策だろうが、そうしないとさらに悪い悲劇が起きると踏んだらしいと述べた。

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