ニッケイ新聞 2008年9月10日付け
大豆の加工輸出企業Amaggiは、遺伝子組み替え(GM)大豆の受け入れを拒否しているEUへ「持続可能なGM大豆」の輸出プロジェクトに挑戦と三十一日付けヴァロール紙が報じた。この種の企画は、ブラジルでは初めてのこと。
ブラジルではGM大豆が、在来種とシェア争いで競合しているのに、EUではGM拒絶反応がまだ強い。同社傘下企業八百社のうち三百社は、出荷数量にして七〇%が同企画に合流した。
「持続可能なGM大豆」とは、EUが要求する条件と国際法を全て克服するGM大豆のこと。要求事項は、森林資源の保全や農薬の適用法、土壌保全、かんがい用水の保全、子供の使役、労働者の酷使に抵触することなく生産される大豆。
GM大豆が人体にも環境にも問題ないことを証明するためAmaggiは、EUの品質保証会社と契約を結んだ。同社は、傘下農場を訪問し農作業を点検する。