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禁死亡市で墓地造成=規制に添い有毒物質を回収
ニッケイ新聞 2008年9月16日付け
サンパウロ市から八十キロメートル離れたビリチーバ・ミリン市は二〇〇五年十二月、「市民は死んではいけない」という市条例を発令し、有名になった。但し死後、条例違反に応えれば死んでもよいと。
市内唯一の墓地が定員満杯となったのに環境省が新たな墓地造成を許可しなかったために、当時のシウヴァ市長が採った皮肉を込めた条例だ。
同市は八九%が水源地であり、一一%が大西洋保護林であった。墓地造成は最近、死体から環境汚染物質が流れ出すとして規制が厳しくなった。
これに対し、十五日エスタード紙が、同市と近隣二十五都市は、新しい墓地の造成規制に従って新墓地の造成を始めたと報道。これで市民はようやく死ねると安堵の胸をなで下ろした。