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パラナ州=伯三井住友銀にピネイロ章=環境ビジネスでの貢献称え

ニッケイ新聞 2008年9月17日付け

 パラナ州議会は、九日、同州政庁でブラジル三井住友銀行の窪田敏朗社長、地球環境部の内田肇部長に対して『オルデン・ド・ピネイロ』勲章の授与式を行った。同章は州議会令二七五六号により同州の発展に貢献した人物に贈られるもの。
 授与式には、在クリチーバ日本国総領事館の佐藤宗一総領事も参加した。ロベルト・レキオン同州知事は、同行の五十年に渡るブラジル社会経済への貢献、地球温暖化防止に対する「地球環境ビジネス」の立ち上げと推進について話した。
 特にパラナ州のCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクトから創出された排出権を日本企業へ紹介し、日伯間の初めての大規模排出権取引を成約、同州の持続可能な発展に貢献した日本の銀行と賞賛した。
 佐藤総領事は「百周年の記念の年に日本の銀行がブラジルで取り組んだ新しいビジネスモデルが評価されたことは大変喜ばしい。引き続き地域に根ざした持続可能な発展に貢献する環境ビジネスの展開を期待する」と祝辞を述べた。同州政府の関係者によれば邦銀関係者が同章を受章するのは史上初めて。
 同行の窪田社長は「パラナ州は日系移民の方が多い州でもあり、こうした環境ビジネスを通じて一層の日伯関係強化が図れたのは有意義なことで、さらなる発展のチャンスがある。パラナ州の持続可能な発展に引き続き貢献して参りたい」と抱負を述べた。
 授与式の後は、公邸において州知事夫人、オルランド副知事らも交えた懇親昼食会が開かれ、日本滞在の話で盛り上がった。