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金融危機で離婚減る=物件抵当が夫婦を縛る

ニッケイ新聞 2008年9月20日付け

 米金融危機は、家庭内の夫婦生活にも影響を及ぼしていると十八日付けエスタード紙が報じた。減速経済に入り不況が深刻化と長期化すると、離婚が減るという。
 楽しい新婚生活を夢見てマイホームを購入するが、建物は債務を決済するまで抵当となる。そろそろ夫婦生活にヒビが入るころ、離婚による利点を考える。しかし、建物が抵当に入っていることで幻惑を感じる。
 結婚観に厳しいはずのカトリック教国といえども、うまく行かないものは、うまく行かない。しかし、抵当のお陰で家計に影響を及ぼし、夫婦生活が保たれる。
 夫婦は別れたら、夫か妻が家から出て行き、新しい家を購入する必要がある。家を出ても、最初に購入した物件の抵当義務は免れない。
 これまでの納入分を無にする権利放棄をするか。それとも抵当込みで第三者に売却するか。どちらも不利な取引きだ。

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