ニッケイ新聞 2008年9月20日付け
早稲田大学グリークラブは、百人を超える大所帯だが、今回の公演に訪れたのは有志三十二人。
一人あたり二十五万円の費用はアルバイトや、全国に千二百人いるOBからの五百万円で賄った。日本移民百周年記念という意義もあってか、「若い世代も協力してくれた」と大泊巌団長は話す。
それでも宿泊先はホテルではなく、修道院の寄宿舎、リベイロン・プレット、リオへの移動は全てバスを使い経費をおさえた。
今回の公演で演奏されるのは抒情歌、ブラジルの曲、民謡など。移民の心情にも訴える曲も準備されているようだ。
来伯直後の「憩の園」での慰問公演、同日夜のブラジル稲門会の歓迎会、次の日はカンピーナス公演となかなか多忙な公演となりそうだが、若いパワーで乗り切り、日伯友好の美声を響かせてほしい。 (剛)