32市参加のノーカーデー=車抜きでの生活を考える=地下鉄の自転車持込み拡大
ニッケイ新聞 2008年9月23日付け
ブラジルで春初日の二十二日は世界ノーカーデー。車抜きの生活を考えるための材料を伯字紙各紙が提供している。
一九九八年九月二十二日フランス発祥の世界ノーカーデーは、二〇〇〇年には欧州連合七六〇市に広がり、二〇〇一年からはブラジルの一一市(世界では一六八三市)も参加。二十一日フォーリャ紙が、今年のノーカーデー参加は昨年の六一から三二市に減少(世界では一七七六市が参加)と報じたが、サンパウロ市やリオ市など七州都を含む自治体では、パネルディスカッションやサイクリングなどによる啓蒙活動実施。
大気汚染の元凶の一つで、渋滞なども起こす車だが、公共交通機関や自転車、徒歩といった方法での移動が勧められている一方、公共交通機関は信用できない、自転車は危険などの声もある。
しかし、二十二日アゴーラ紙によれば、夕方のラッシュ時にサンパウロ市東部のベレン~イタケーラを移動すると、地下鉄は一九分で着くのに車は三七分、オザスコ市~サンパウロ市南部ルイス・カルロス・ベリニ大通りまでも、都電(CPTM)の方が車より早かった。別の調査でも、サンパウロ市南部から市役所まで一四キロを夕方移動したところ、自転車は三〇分余りで到着したが、バスと地下鉄の乗り継ぎと車の二者は一時間五〇分余り。徒歩で移動した人も二時間一〇分余りで到着し、車との差は二〇分だったともいう。
渋滞無縁で空気も汚さない、健康に良いなど、今後も利用増が見込まれる自転車。だが、サンパウロ市では専用レーンが二三・五キロと少ない上、大半は公園内などにあり、市内での通常の走行利用部分は一・八キロなど、安全上の問題もある。
一方、自転車愛好家が喜んだのは、地下鉄や都電の自転車持込み可能な曜日と時間帯拡大。十七日からは、平日夜八時半からと土曜日午後二時から、日曜、休日は終日の持込みが許可された。最後尾の車両限定だが、地下鉄四台、都電二台まで持込みが許される。今月中には、地下鉄八駅で自転車の貸出しが出来るようになる他、駐輪場の整備も進められている。
なお、ブラジルでの自転車走行には、舗道の走行禁止、右側走行などの道路交通法遵守が求められ、ヘルメットや手袋、眼鏡の利用も奨励されている。その他、車の通りの多い道や橋の走行は避けるなどの注意も必要だ。