ニッケイ新聞 2008年9月24日付け
二十一日アゴーラ紙が合成覚醒剤の一種のmCPPへの注意を喚起。外観も値段も麻薬としての効用も麻薬エクスタシーと大差がなく、エクスタシーと混同されることも多いが、麻薬としての指定を受けておらず、その流通を規制する法律もない。精神的に不安定になる度合いが強い他、研究されていない分、副作用などに不安材料も多いmCPPは、エクスタシーとの混用で副作用増幅の危険も指摘されている。
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一時鳴りをひそめていた運転免許疑惑関連の報道再びで、犯人グループは大サンパウロ市圏や海岸部など四十六の市で運転免許の不正売買。事件絡みの自動車学校は七四三に上るとされ、学科や実技の授業の時に行なう指紋照合では、実在の人物の指紋をシリコンで複写して使用していたという。指紋を勝手に使われた免許取得者にはいい迷惑だ。
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政府が提供する生活扶助の中で、六歳から一五歳の子供への扶助は、学校への出席率によって継続するか否かが決まる。ところが、その扶助対象の子供の約七%にあたる一〇四万人については、子供が通っている学校の名前さえ不明。「単なる登録上のミスだろう」と教育省の担当者は言うが、年度の半ば過ぎにこれだけ大勢の生徒の所在が不明というのも、やはり、ブラジルか?
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アルゼンチン沖からサンパウロ州やリオ州などに漂着したペンギンは相当数に上るが、鳥類保護の非政府団体代表で、ペンギンの一部を自宅に引き取って世話してきたルーシアさん。プールの脇でペンギンと犬が日向ぼっこの写真が報じられたが、ペンギンの回復を喜びつつ、自然に帰されたら寂しくなると。〇七年はリオ州だけで二〇〇〇頭のペンギンが保護されてきた。