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ニッケイ新聞 2008年9月24日付け

 リンス百周年の法要と式典では、それぞれ、本願寺アソカ日曜学校の子供たちが日本語で先人、祖父母へ感謝の言葉を読上げた。「上塚先生」の題で発表した十五歳の女子生徒は、〃移民の父〃上塚周平が晩年、一人だけ乗り合わせたトラックが雨のぬかるみで止まった際に〃日本人の顔を汚さぬよう〃病をおして手伝い死期を早めた逸話を紹介、「四世、五世、六世になっても日本人の顔を汚さぬよう、間違ったことをしないようにしたい」と話し、会場から大きな拍手が送られた。別の男子生徒からは「移民百五十周年は私たちの肩にかかっている。百周年に学び、日系人としての心、記念事業を守っていきたい」との頼もしい発表も。
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 岩手県人会のあるパラグアイのピラポ移住地へさんさ踊りの指導に訪れ、最終日にブラジルを訪れた「盛岡・パラグアイさんさ踊り交流チーム」の一行。吉田直美代表によれば、アジア諸国での公演はあるが、「指導で海外を訪れることは初めて」という。吉田代表は「普及できるのが嬉しい。古里の心を伝えないと申し訳ない気がする」と感慨深げ。各県の芸能団体もどんどん南米を訪れて、古里の伝統文化を広めてもらいたいものだ。
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 今年で三十七回目を迎えた国際民族舞踊祭は、まだ軍事政権下だった一九七一年に始まった。林副委員長によれば、独立記念を祝して「他の移民たちと友情の場を持とう」と文協が中心となり呼びかけたのが始まりだそう。今年は二十カ国以上のコロニアが参加。大ホールでは普段お目見えできない各国の美味しそうなケーキが並び、休憩時間は長蛇の列。五感を使って異国文化に触れ、他コロニアと交流できる同祭をまとめ上げているのが文協というのは誇らしい。今後も日伯だけでなく、他民族コロニアとの絆を深める役割を果たしていって欲しい。