ニッケイ新聞 2008年9月27日付け
ロシアのプーチン首相は二十五日、ベネズエラと核開発協定を締結する用意があると言明し、ラテン・アメリカとの外交関係強化がロシアの優先政策であると表明したことを二十六日付けエスタード紙が報じた。
べ・ロ両国は、平和目的の核利用を始め数々の合弁事業を立ち上げる考えを公表した。また両国は軍事協定を結び、ロシアが十億ドルをベネズエラに投じることも考慮しているという。
ベネズエラはスーホイ爆撃機や軍用ヘリの他に、地対空ミサイルも発注。ベネズエラの空からカリブ海域でのロシア空軍による演習予定もある。続いてロシア海軍がベネズエラ海軍と合同演習のため、カリブ海域へ向かっている。
これはグルジア紛争で北大西洋軍が、艦隊を黒海へ派遣したことへのロシアの返礼だという。チャベス大統領は「ベネズエラは最早、散々馬鹿にされた中米の小国ではない」と宣言した。